淡水魚がなりやすい病気とは|飼育環境の見直しで病気リスクを低減させよう

淡水魚

ここ二十年ほどでアクアリウムと言う熱帯淡水魚を飼育するスタイルが、急速に普及を見せてきました。水槽を一つの疑似世界と見做して、透明で清潔感あふれる真水のなかに、世界各国で生育している水草を複数種類繁茂させて、緑あふれる水中自然を演出し、そのような水景のなかを色とりどりの姿態を見せる熱帯産の淡水魚を泳がせて魚の鮮やかな色合いと、鮮烈な緑や時には茶色や赤色の葉を展開する美しい水草の繁茂する姿のコントラストを楽しむのがアクアリウムの醍醐味と言えます。適正な環境下では魚たちは自然界では見られないほどの美しい様で、私たちを楽しませてくれますが、ほんのわずかな注意で病気になり死んでしまうこともあります。そこで淡水魚を飼育するうえで遭遇することが多い病気の特徴や対策について検討してみましょう。

淡水魚を飼育する時に、一番頻繁に罹患する経験をもつことがあるのが白点病になります。白点病とは文字通り、魚のヒレや身体の随所に白い点のようなものが多数付着する病気です。実はこの白い点々の正体は寄生虫です。白点病の初期は一部に病変が観察される程度ですが、重症化すると全身が白点で覆われることになり、栄養素を寄生虫に消費されることにより放置すれば衰弱死する顛末を辿ります。白点病の原因は急激な温度差です。特に注意が必要なのは秋から冬にかけての気温がさがり、飼育水槽と外気との気温差が大きくなる季節に、新規に淡水魚を投入する時です。また水温が25度以下の低温になると頻発する傾向があります。治療は病魚を別の水槽に隔離して、水温をたかめの28-30度に設定しメチレンブルーやエルバージュなどで薬浴することです。重症化すると回復は困難なので早期に隔離し治療を開始してください。

夏場などの水温が高温になったときに頻発するのが、尾グサレ病です。尾グサレ病は細菌がヒレに寄生することで溶かしてしまうというもので、患部のヒレは先端や縁の部分が白く濁り、周辺が充血することもあります。病期の進行に伴い患部はヒレの先端から根元に進行し最終的にはヒレが避けたような状態になり遊泳困難となります。水槽のコンディションによっては患部に水カビが寄生することもあり、最終的には衰弱死に至ります。治療には半分ほどの水槽の水を買えると同時に、エルバージュなどの抗菌剤による薬浴を実施します。水カビの併発が見られるときはメチレンブルーも追加投入しますが、治療は難しいので水質が悪化する前に定期的な水替えが予防策になります。